・ロの字型の家 中庭のプライベート空間を楽しむ平屋(28.68坪)

住宅(外観と間取り)

●敷地情報

北側前面道路4m(車がすれ違うことが出来る程度の道幅)

 狭い道路というわけではないですが、4m道路だと車種や運転技術、道路の込み具合によっては、道路から敷地への車の駐車が面倒な場合もあるので、駐車スペースの奥行きに余裕を持たせて7マス程度(6.37m)にしています。

間口13.65m 奥行23.66m 

●外観

北側立面がメインファサード(道路から正面の外観)の片流れ屋根です。

建物がロの字型なので、外壁は外周の外壁と中庭部分の外壁に分かれます。

外周部分の外壁は、黒っぽいガルバリウム鋼板仕上げ(もちろん好みのもので良いです)です。

中庭部分の外壁は、建物内部で生活しているときにも見線に入ってくるので、内装との繋がりや、室内の雰囲気に合わせて決めると良いです。

東側立面の窓の配置を等間隔にして整えてますが、東側にはエアコンの室外機が設置されますので、そこまでよい立面ともいえません。

東側にも道路や空地があり、東側の外観が目立つ場合はフェンスや植栽など外構プランでカバーする必要があります。

形状がシンプルなので、外壁材の素材で印象が結構変わりますので、北面だけでも予算があれば見栄えが良いものにしたいところです。

予算に余裕があれば、ポーチ北側にステップを設けるのではなく、両サイドにステップを配置し、当初ステップがあった部分に腰壁を立ち上げ、その前に木を植えて直接玄関が見えないようにすると、より洗練された雰囲気になります。

●内部

玄関を開けると中庭が目に飛び込んでくる配置です。玄関入って正面の窓はFIX窓として、余計なサッシ枠部分が目立たないようにしています。

中庭は外部ではあるのですが、内部空間と一体で検討しましょう。

床仕上げもタイルとするか、植栽を植えるか、プランターにするか、好みに応じて決めましょう。

玄関から下がり壁を挟んでSIC(2帖)に繋がっており、SICからもフローリングに繋がっているので、玄関部分をスッキリと保つことが出来ます。玄関上がって北西部分に水廻りをまとめています。

寝室からトイレの距離も近くしており、お風呂前や寝る前にトイレに行く動線が近くなるようにしています。

洗濯物は南側のウッドデッキでも良いですが、生活感をなくしたい時の為にキッチン脇に勝手口を設けて、そこで干せるようにしています。洗面脱衣室に室内干しも出来ます。

冷蔵庫も目立たないような配置としています。

西側のキッチンダイニング部分のカウンターや棚は、魅せる収納で飾っても良いですし、苦手なら建具を設けて隠しても良いです。

子供部屋は3.75帖と狭いですが、寝るだけなら十分ですし、勉強机も置けます。

2つの子供部屋をつなげて7.5帖の1部屋として使うことも出来ます。

納戸は3帖ありテレビの背面側なので、配線が目立たないように納戸側に格納するとリビングがスッキリします。

●ちなみに

・中庭タイプのプランは割高になりやすいので要望があってもなかなか実現しません。

・L型の形にして、フェンスや植栽で囲んで中庭プラン風にすることが多いです。

・窓が多いので、冷暖房機器の電気代が中庭がない家よりはかかると思います。

・中庭部分の排水を設けておきましょう。また、中庭北側の竪樋も目立たないように設置するか、屋根の形状に板金で細工をして雨水の方向を調整して縦樋を設置しないことも可能ではあります。

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